赤とんぼが知らせる初秋、そして「帰る」ということ――季節の小さな変化から、故郷、記憶、帰属意識へ。今回のLanguage Guideでは、次のような内容をお楽しみいただけます。
- 初秋、故郷、帰ること、居場所をめぐる英語表現と語彙
- 記事の英文をより深く読み解くためのGrammar Points
- Mr Derekによる記事音声と、Study Portalのアクティビティで理解を深める
- 赤とんぼの俳句、喜多川歌麿の作品、Brandi Carlileによる音楽、Neil the Seal、Bernard Buffet――さまざまな作品や映像を通して、「帰る」という感覚を言葉と文化から味わう
読むたびに思いがけない気づきがあり、英語の表現が少しずつ自分のものになっていく。そんな体験を大切にしています。
下記の英文を日本語で読む
残る暑さ。ぶり返しては引いていく湿気。雨の多い日々。午後遅くにざっと来る夕立——いや、それ以上の、短く激しい嵐。(なにしろ、台風の季節ですから。)そんな季節のあちこちに姿を見せる、小さな友。赤い竜です。
この一句が、なんとも見事にその姿をとらえています。
大雨が洗ひし空気赤とんぼ ——青葉三角草
ここに添えたのは、江戸時代の『画本虫撰』に描かれた、なんとも愛らしい「赤とんぼ」。題名だけでもう十分です。そこから思い浮かぶのは、とても生物的で、それでいて実に日本らしい何か。
[画像]
『画本虫撰』より「赤とんぼ」 喜多川歌麿 1788年
The lingering heat. The waves of on-again, off-again humidity—the frequent rainy days—those bouts of late-afternoon squalls; or more: tight, punchy storms. (It is typhoon season, after all.) All marked by our little friend, the dragon. Beautifully captured in this verse:
大雨が洗ひし空気赤とんぼ
——青葉三角草
Paired here with a delightful Edo-era print Akatonbo from the Picture Book of Crawling Creatures. (The name alone is enough.) It brings me to ideas very biological and strikingly Japanese.
